2025年3月期 第2四半期
(1)当中間期の経営成績の概況
文中の将来に関する事項は、当中間期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、当社グループは、2024年3月期第3四半期連結累計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、前中間連結会計期間との比較分析は行っておりません。
経営成績の分析
2025年3月期中間連結会計期間(2024年4月1日~2024年9月30日)におけるわが国の経済は、雇用・所得環境が改善する中で個人消費やインバウンド需要が回復する等、 景気に緩やかな持ち直しの動きが見られました。一方、不安定な世界情勢の長期化、原材料価格・エネルギー価格の高騰による物価上昇等、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループの主力セグメントであるICT事業が属するデジタルコンテンツ業においてはゲーム・映像を中心に市場が拡大しており、また、ネット広告業においてもアフィリエイト市場及びポイントサービス市場が拡大しております。
このような状況の下、当社グループは改めて、インターネットを通じて多くの人々の生活を「より便利に、より楽しく」なるサービスの創造、という原点に回帰し、ICT事業に注力しております。
具体的には、ICT事業として、ダウンロードによるソフトウェア販売、「PayPayポイント」のポイントモールを強化したこと、また、新たに電子署名(ベクターサイン)のサービスを開始しております。
なお、再生可能エネルギー事業として、太陽光発電所関連の建設関連事業等を推進し、業務の受注に向けて活動しております。
以上の結果、当中間連結会計期間の売上高は55百万円、営業損失は334百万円、経常損失は333百万円となりました。なお、特別利益として役員退職慰労引当金戻入額2百万円を計上したため、親会社株主に帰属する中間純損失は331百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(ICT事業)
ICT(Information and Communication Technology)事業につきましては、ソフトウェア販売は前年同期水準減だったものの、サイト広告販売が広告規制の影響を受け、売上高が大きく減少しております。また、「QuickPoint」(「PayPayポイント」のポイントモール)は、アフィリエイトに対するポイント付与のタイミングを前連結会計年度の方法より改善したものの、一時的に登録者数の減少が影響し、売上高が大きく減少しております。一方、当中間連結会計期間より電子署名(ベクターサイン)のサービスを開始し、トラストサービスの営業収益が増加しております。
これにより、売上高は41百万円、セグメント損失(営業損失)は41百万円となりました。
(再生可能エネルギー事業)
再生可能エネルギー事業につきましては、太陽光発電所開発に限らず、建設業界において様々な開発及び建設工事案件等の受注に向けて活動してまいりましたが、事業確立中のため、45百万円のセグメント損失(営業損失)となりました。
(その他の事業)
その他の事業につきましては、遮熱フィルムの販売等により、売上高は13百万円、セグメント損失(営業損失)は46百万円となりました。
(2)当中間期の財政状態の概況
財政状態の分析
当中間連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ227百万円減少し、860百万円となりました。負債は、前連結会計年度末に比べ4百万円増加して174百万円となりました。純資産は、前連結会計年度末に比べ231百万円減少し、685百万円となりました。
(資産)
流動資産減少の主な要因は、前渡金が280百万円、短期貸付金が188百万円減少したこと等によるものであります。
固定資産増加の主な要因は、無形固定資産が13百万円増加したこと等によるものであります。
(負債)
流動負債増加の主な要因は、未払法人税等が13百万円減少したものの、その他の流動負債が25百万円増加したこと等によるものであります。
固定負債減少の主な要因は、リース債務の支払いによる減少等によるものであります。
(純資産)
純資産減少の主な要因は、新株予約権の行使による株式の発行により、資本金及び資本剰余金がそれぞれ48百万円増加したものの、親会社に帰属する中間純損失331百万円を計上したことによるものであります。
また、自己資本比率は79.2%となりました。
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
業績予想については、2024年5月14日に公表しまいした「2024年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)サマリー情報3.2025年3月期の連結業績予想(2024年4月1日~2025年3月31日)」から変更はありません。