2003年3月期第1四半期
業績(単体)の概要
単位:百万円
平成15年3月期 第1四半期 |
平成14年3月期 第1四半期 |
|
---|---|---|
営業収益 | 426(69.0%) | 252(79.9%) |
営業利益 | 38(34.9%) | 28(142.0%) |
経常利益 | 38(36.1%) | 28(142.9%) |
当期(四半期)純利益 | 22(37.1%) | 16(70.1%) |
業績について
当社の当四半期の業績は、営業収益が426,754千円と前年同四半期に比べ69.0%の増加となりました。一方、利益面では、営業利益が38,040千円と同34.9%の増加、経常利益が38,356千円と同36.1%の増加、当期純利益が22,203千円と37.1%の増加とそれぞれ順調に増加をみせましたが、いずれも営業収益の伸び率を下回りました。営業収益は平成13年10~12月期にパソコンウイルス対策ソフトの売上急増で飛躍的な伸びをみせた後もゲームソフトなどの伸びで高水準が続いておりますが、利益面では当四半期は前四半期期比20%を上回る減益となっております。これは、業容拡大に向けて採用増を行ったことに加えて、役員退職慰労金の支出など人件費が増加したことが響いております。
ダウンロード販売事業について
ダウンロード販売事業については、主力のプロレジサービス(ソフトハウスなど法人作者からの仕入によるもの。)の当四半期における売上高は、 347,461千円と前年同四半期に比べ108.1%の増加と倍増し、販売件数でみますと、91,449件と同73.8%の増加をみせました。販売件数の伸びに比べ販売金額の伸びが高くなったのは、ブロードバンド化の進展に伴うソフトのスケールアップで平均販売単価が3,693円と前年同四半期に比べ 20.5%上昇したことが寄与しております。
なお、当四半期におけるプロレジサービスに係るソフトウェア販売原価に占めるソフトバンク・コマース株式会社経由の仕入分の割合は49.2%と、前年同四半期の37.8%に比べ上昇しておりますが、前期(通期)平均の50.3%に比べ若干低下しております。
一方、シェアレジサービス(主として個人作者の提供によるもの。)は、販売金額が17,046千円と前年同四半期に比べ3.3%の減少となりました。なお、販売件数でみますと、54,970件と、前年同四半期に比べ4.2%の減少となり、平均販売単価が1,953円と前年同四半期に比べ7.4%の上昇をみせましたが、販売金額は減少を余儀なくされました。
この結果、営業収益を手数料収入ベースでみた場合、当四半期は、シェアレジサービスが17,046千円に対して、プロレジサービスは、71,341千円と当該事業全体の80.7%(前年同四半期は68.2%)を占めるにいたりました。
当社は、ダウンロード販売事業、とりわけプロレジサービスを当社全体の事業の柱として位置づけておりますが、利用者層がパワーユーザー層に偏っている減少を改める必要性を認識しております。今後のブロードバンドの普及に伴い、初心者層、主婦層、高齢者層などへの訴求を行うことによってパソコンソフトウェア市場の一層の拡大が見込めるものと思われます。こうした展望のもとに、その一環として、当社はこのほどソフトバンク・コマース株式会社がシステム構築した「ソフトウェア電子流通プラットフォーム」(家電量販店など向けにパソコンソフトのダウンロード販売を支援するシステム)のサービス提供で業務提携を行いました。同社が販社及び販売店に対して本格的なサービス提供を開始するのは、平成14年度第2四半期からとなりますが、当社はソフトの利用者からの問い合わせに対応するなどの業務を代行し、販売促進を図ります。なお、当社は、売上の一部を代行手数料として同社から受け取ることになります。
(注)営業収益の計上方法は、シェアレジサービスは利用者及び作者からの手数料(利用者からは利用毎に一定金額の手数料を徴収し、作者からはソフトの本体販売価格に一定料率を乗じた金額を手数料として徴収しております。)のみを計上しているのに対し、プロレジサービスは本体販売価格に利用者手数料を加えたものを売上高として計上しております。
サイト広告販売事業
サイト広告販売事業については、当四半期の販売実績は、31,228千円と前年同四半期に比べ5.4%の伸びにとどまりました。このうち、当社の運営するサイト上で広告スペースを販売するWeb広告が26,089千円と前年同四半期に比べ12.4%の伸びをみせましたが、当社の運営する会員制メールマガジン上で広告スペースを販売するメール広告は5,142千円と前年同四半期に比べ19.8%の減少となり、全体として低調裡に推移しました。
サイト広告販売事業は、景況に左右される側面を持ちますが、バナー広告の不人気が続いており、バナーに動画的な動きを付加したフラッシュ広告を手掛けるなど打開策を講じつつあります。
広告サーバ運用受託事業
広告サーバ運用受託事業については、当四半期の売上高は、19,657千円と前年同四半期に比べ34.2%の減少となりました。クライアントサイドで経費節減のため、サーバ運用委託を取りやめる動きもみられ、これをカバーし売上を伸ばすために、新規受託先開拓に注力してまいります。
その他の事業
その他の事業については、当四半期の売上高は11,360千円と前年同四半期に比べ35.5%の伸びをみせましたが、主力の有力サイトへのコンテンツ情報提供収入は減少しております。今後も有力サイトへの働きかけを強め、増収を図ってまいります。