2013年3月期第3四半期
業績の概要
単位:百万円
平成24年3月期 第3四半期 |
平成25年3月期 第3四半期 |
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営業収益 | 2,851 | 1,912 |
営業損益 | 58 | △242 |
経常損益 | 64 | △238 |
四半期純損益 | △46 | △463 |
業績について
当第3四半期累計期間(平成24年4月1日~平成24年12月31日)のわが国経済は、東日本大震災からの復興需要の顕在化はありましたが、海外経済が減速するなかで、個人消費や輸出の減退で生産活動が低下するなど、春先以降、景気後退局面に入りました。このような環境下、前事業年度末における当社サーバーへの不正アクセス事案に伴う事後処理を進め、平成24年7月19日よりクレジットカードの取扱の再開、各種プロモーションの自粛解除など漸次正常化を図りましたが、当第3四半期累計期間の業績は、営業収益については1,912,610千円と前年同期比32.9%減と減収となりました。
ただ、会計期間別の営業収益は、第1四半期(4~6月期)が前年同期比45.8%減,第2四半期(7~9月期)は前年同期比28.9%減に対して第3四半期(10~12月期)は前年同期比22.3%減と減少幅は縮小に向かいました。一方、当第3四半期累計期間の利益状況につきましては、営業収益が大幅に減少したため、人件費など固定費負担を吸収することができず、営業損失242,490千円(前年同期は営業利益58,181千円)を計上することとなり、これに伴って経常損失238,510千円(前年同期は経常利益64,098千円)となりました。
また、オンラインゲーム事業のうちモバイルゲーム(従来型の携帯電話のほかスマートフォンと呼ばれる高機能携帯電話を使った交流サイトで遊べるソーシャルゲーム)に係るソフトウェアの売却・除却損に加え、減損損失並びに投資有価証券評価損など特別損失178,313千円(前年同期は特別損失118,763千円)の計上によって、税引前四半期純損失416,630千円(前年同期は税引前四半期純損失53,225千円)となりました。
この結果、法人税等を差し引いて四半期純損失434,839千円(前年同期は四半期純損失46,165千円)となりました。
オンラインゲーム事業
当社が新たな経営の柱として力を入れているオンラインゲーム事業については当第3四半期累計期間の販売金額は、1,434,998千円と前年同期比28.8%減となりました。
主力の従来型オンラインゲーム(対戦ゲームMMORPGをパソコンにダウンロードするもの)は、「晴空物語」(平成23年11月より正式サービス開始)及び「アークフロンティア」(平成24年7月より正式サービス開始)など、当第3四半期累計期間末時点で11タイトルを運営しました。
また、当社が運営する専門ポータルサイト「ブラゲタイム」上で展開するブラウザゲーム(パソコンのブラウザ上で起動するダウンロード不要のオンラインゲーム)は、「神創詩篇ミッドガルド・サーガ」(平成24年5月より正式サービス開始)及び「ディヴァイン・グリモワール」(平成24年9月より正式サービス開始)のほか「ソラノヴァ」(平成24年12月より正式サービス開始)が新たに加わり当第3四半期累計期間末時点で7タイトルを運営しました。
一方、平成21年8月より開始したモバイルゲームは、タイトルを自社開発してきましたが、競争激化による苦戦を余儀なくされ、平成24年11月をもって運営を停止し、今後は従来の自社タイトル中心にこだわらず、上記のPCを使ったゲームと同様タイトルの海外調達を視野に入れた事業展開を図ることといたしました。
ソフトウェア販売事業
ソフトウェア販売事業については、当第3四半期累計期間の販売金額は381,506千円と前年同期比47.0%減となりました。うち、プロレジ・サービスの販売金額は364,263千円と前年同期比42.1%減となるなど、ソフトウェアのダウンロード販売事業は、ウイルス対策ソフトについては依然根強い需要がありますが、消費者の有料パソコンソフトに対する需要は、減少しつつあり、期半ばのクレジットカードの取扱再開後も不振が続いております。
サイト広告販売事業
当社の「Vector」サイト上で展開するサイト広告販売事業の当第3四半期累計期間の販売金額は、ソフトウェア販売の落込みと連動するかたちで95,035千円と前年同期比15.9%減となりました。キーワード広告(リスティング広告)については当該サイト広告販売事業の6割弱を占め、当該事業を下支えしました。
その他の事業
その他の当第3四半期累計期間の販売金額は、他社サーバー運用受託収入などによって1,070千円と前年同期比63.4%減となりました。