社長挨拶
新たに株式会社ベクターホールディングスの代表取締役社長に就任いたしました加藤彰宏でございます。就任にあたり、改めて責任の重大さを感じ身の引き締まる思いです。「新生ベクター」のスタートに向けて、事業運営にあたる抱負や今後の事業方針等についてお伝えさせていただきます。
代表取締役としての使命は、当社を高収益企業に変身させていくこと以外にないものと考えております。「AIとテクノロジーで企業価値をデザインする」をモットーに改革を行い、当社を高収益企業とすることにつきます。
具体的に、以下3点についてお伝えさせていただきます。
事業展開
世界的に脱炭素化に関する社会の要請は高まる一方であり、またDXの進展によって、ビジネススピードやビジネス創出の動きが世界的により加速していく見通しです。また、世界が直面する気候変動や資源枯渇といった課題は、私たちの将来に深刻な影響を及ぼす可能性があります。これらの課題に対処し、持続可能な経済と社会システムを実現するためには、一人ひとりが自身の行動と選択に意識を向け、環境と社会への影響に配慮した判断が求められています。
これら社会の要請に応えるべく、当社は「ICT」「AI」などの最新テクノロジーを活用して未来志向の取組みを推進します。自動化と効率化を通じて、持続可能性を最適化しながら、個々のお客様のニーズに合ったサービスの提供を目指します。
また、パートナー企業と共同で技術開発を行い、サステナブルなビジネスモデルをデザイン・進化させ、カーボンクレジット等の手段を活用して、資源効率と環境保護に取組み、地球環境への貢献を実現してまいります。
収益目標
2023年8月14日付「2024年3月期 通期の業績予想に関するお知らせ」にて公表いたしましたとおり、永年にわたる赤字体質を脱却し、営業黒字化を果す責任と覚悟です。
当社の主軸事業である「インターネットビジネス」を通じて獲得したヒト・モノ・カネ・情報等からなるすべての経営資源を最大限に活用し、収益機会の多様化を企図して、既存事業に加え、「SDGs」をテーマとする事業領域における新たな主軸事業の一つとして再生可能エネルギー事業を推進し、発電所開発案件及びセカンダリー市場における発電所売買案件に関する情報収集及び営業活動により、これを実現してまいります。
まずは営業黒字化を果たし、中長期にわたる健全な財務体制を構築することで、更に長期的な投資を行っていく企業として理想的なビジネスサイクルを実現したいと考えております。
意識改革
目標を実行していくためには、社名の由来のとおり、社員のベクトルを合わせ、全社一丸となり前向きな意識改革の断行する必要があります。ビジョンに掲げていた「未来につなぐ使命」の範囲を拡大して、今後は『未来につなぐ』とし、人脈、ビジネス、収益、地球環境等様々なモノを未来につないでいけるよう、積極果敢にチャレンジしてまいります。
また、当社は特別調査委員会の調査報告書において指摘された事項及び再発防止策のための再発防止策監視委員会からの提言を真摯に受け止め、内部統制及びガバナンス体制の強化に努めてまいりました。引き続き経営上の最重点課題として継続推進し、お客様をはじめ、すべてのスタークホルダーの皆様に誠心誠意対応していきながら信頼回復に努めてまいります。
社員とともに「新生ベクターとしてスタートを切る」、その責任と覚悟について、この場をお借りして意思表明したいと思います。
当社は、現在、改革の時です。これは長い社歴において大きな挑戦でもあります。私は、新たな覚悟を持って、この挑戦の先頭に立ち、自らの役割を全うする所存です。
当社の永続的な発展に向けて、全社一丸となって挑戦して行きたいと考えておりますので、今後とも、皆様のより一層のご指導、ご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。