社長メッセージを更新しました

2026年03月17日

株式会社ベクターホールディングスは、創業以来、多くの皆さまに支えられながら歩みを続け、おかげさまで2026年2月に創業38年目を迎えることができました。長年にわたり当社を支えてくださったお客様、株主の皆さま、そしてパートナーの皆さまに、心より感謝申し上げます。

当社は昨年、「ICT社会の基盤を支える総合AIインフラ企業」という新たなビジョンを掲げ、取組みを開始しました。2025年5月の第三者割当増資により調達した資金を活用し、先進的な高性能サーバーを導入するとともに、高度なノウハウを持つパートナー企業との協業により、設備投資と外部環境を組み合わせた効率的かつ柔軟な運営体制という拡張性の高い事業モデルの実現に向けて準備を進めてまいりました。導入したサーバーは、データを暗号化したまま計算処理を行う「完全準同型暗号(FHE)」技術の実装に対応しており、金融・医療等の機密性の高いデータを扱う領域においても、高いセキュリティレベルを担保した運用を期待できます。

そしてこの度、取組みの成果として、グローバルデジタル企業であるCUE Groupの中核企業であるCue Digital International Pte. Ltd.との間で演算リソースの利用契約を締結し、年間12億円の収入が見込まれる事業をスタートさせることができました。

CUE Groupは、創業者であるShi Kan氏が、年間売上2,180億ドルとされる米系の巨大PEファンドである「KKR」及び北欧最大のPEファンドである「EQT」と共同で設立したグローバルなデジタルテクノロジー企業で、初期投資額は3億米ドル以上とされています。現在、世界で2,000名以上の専門人材を擁し、ビッグデータ及びAIを活用した企業、産業、政府向けのDXソリューションを提供し、アジアを中心に12か国において3,500社以上の顧客に対してサービスを提供する事業を展開しています。

さらに今後、当社の祖業であるソフトウェアダウンロード販売事業についても、AI時代における市場ポジションの確立を目指します。長年、事業基盤を支えてきた「Vector」ブランドの信頼、そしてクリエイターとのネットワークという当社が築き上げてきた重要な無形資産をAI時代のニーズに合わせて再定義し、新たなビジネスモデルの基盤として「Vector Creators Market」の創出に取組んでまいります。

「Vector Creators Market」事業の核は、「AIインフラ(技術基盤)」と「クリエイターエコノミー(人材・コンテンツ・販売)」を結びつけることにあります。信頼性と利便性を両立させたインフラを提供することで、クリエイターの創作活動を活性化させ、そこから生まれるデータやノウハウが相互の価値を高め合う循環の構築を生み出すという、AI時代にふさわしいサービスの形を作っていきたいと考えています。

当社は、ICT社会の基盤を支える総合AIインフラ企業への転換を図り、持続的な成長と企業価値の向上そして安全で豊かなデジタル社会の実現に貢献してまいります。
 今後とも皆さまのご理解と変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長岩井 美和子